流れの速さは、生物を採取した場所のおおよその流れの速さを、次のように3段階で記入します。
流れの速さを正しく簡単に測定するには、「浮き流し法」という方法で測ります。3mないしは5mの一定の長さの細いひも(糸)をつけた浮きを用意して、時計の秒針をみながら、ひものはしを持ち、足元の水面近くに浮きを落として、浮きが流れて、ひもがピンと張った手ごたえを感じるまでの時間を計り、1秒あたりに流れる速さを求めます。浮きは釣りに使う浮きでもいいし、使わなくなったフィルムケースなどを利用して、ケースに半分ほど水を入れたものを用いてもいいでしょう。ひもの長さを3mとした場合、流れの速さ(流速)は、次の式で計算できます。
流れの速さ(cm/秒)=300(cm)÷かかった時間(秒)
たとえば、3mのひもを使って、流れるのに15秒かかれば、300cm÷15秒=20cm/秒 となるので、流れの速さの段階は「おそい」となります。3回程度測って、その平均値を求めましょう。このように流れの速さを実際に測定した場合には、流れの速さの段階とあわせ、測定した流速の値も記入しておきましょう。たとえば上の例では「おそい(20cm/秒)」と記入します。
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