
例年7月15日頃

海水浴場がある沙弥島は、かって坂出市沖に浮かぶ周囲2キロ弱の小島であったが、昭和39年から臨海工業地区造成のため付近の海域が埋立てられ、昭和42年に陸続きになった。埋立てにより自然環境の破壊が危惧されたが、地域住民の手により自然環境が保持され、海水浴場周辺には砂浜は勿論、磯が点在し、エビ・カニ・小魚等が多く生息していることから、海水浴などに訪れる親子が磯遊びを楽しんでいる。 また、瀬戸内特有の多島美の風光、そして穏やかな海に沈む夕日は特筆すべきものがある。
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瀬戸大橋のたもとの「万葉の島・沙弥島」に位置し、自然美と近代美がマッチしたビューポイントにもなっています。また、「瀬戸大橋記念公園」や「香川県立東山魁夷せとうち美術館」とともに、歴史的遺産や瀬戸内の文化・自然に囲まれています。

海水浴場がある「沙弥島」の歴史は古く、瀬戸内海が陸地であった太古の時代から人々が生活していた。島には、旧石器時代にはじまり、それぞれの時代の遺跡が存在するが、ことに万葉の歌人として名高い「柿本人麻呂」がこの島を訪れた際、ここから眺めた風景を褒め称えた「歌」が多く残され、その歌をうるわしく形容したことが所以で「万葉の島」ともいわれている。また、海水浴場のすぐ東南の丘陵には「千人塚」、北部には縄文・弥生時代の各種土器・石器類が出土している「ナカンダ浜」、さらに北には「柿本人麻呂」碑などが点在しており、島全体が歴史・文化の宝庫として県内外に広く知られている。

県内中部地域における随一の海水浴場であることから、多くの県民に愛され親しまれ、海水浴場の運営団体である「沙弥島自治会」をはじめ、市内外の企業、行政、スポーツ団体、子ども会など、多くの団体による自然保護活動が積極的に実施され、地域住民の手により美しい海辺空間が保たれている。また、海水浴場周辺の山中には、瀬戸内海沿岸部に特徴的なウバメガシ・黒松が群生し、北部のナカンダ浜には浜辺では珍しいエノキの巨木が見られ、これらはすべて地域住民の手による環境保護活動の成果である。 |