遠く桜島を望む八重山中腹に位置し、絶え間なく湧き出す「穣(ゆたか)の水」は周辺の棚田を潤し、鹿児島市の中心部を流れる甲突川となる。豊かな水と自然の恵みに感謝するイベントも多く催され、多くの市民に親しまれている。
米やソバ、野菜などの栽培に利用されている。
さらに、甲突川中流の河頭(こがしら)では、60万市民の貴重な水がめになっている。
毎年「甲突川源流ウォーク(水と緑の交流会)」を開催し、周辺の自然を体感し、環境教育の場としても活用されている。
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1日の湧水量:350トン
八重山には昔から天狗にまつわる民話があり、八重山(山の神)を「天狗」、甲突池(水の神)を「ガラッパ」にたとえ、「八重山天狗どんと甲突池ガラッパさんのおはなし」が創出されている。
*天狗どん=天狗殿(どん)、ガラッパさん=河童(カッパ)さん
地元の八重自治会が中心となって、定期的に甲突池周辺の清掃等の活動を行っている。
また、毎年「甲突池まつり」を開催し、豊かな水とその自然のめぐみに感謝する神事・踊りなどを奉納しているほか、地元住民に自然の大切さを啓発している。
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