


67万市民の水道水を全て地下水で賄う地下水都市・熊本。江津湖は日量約40万トンの湧水量を誇る熊本市の水のシンボルで、市民の憩いの場であり、貴重な生態系も有する。一帯には清水が湧く水前寺成趣園、地下水が自噴する健軍水源地がある。

水道水、生活用水や農業用水としても利用されている。
長寿や健康を願う縁起物の水前寺もやしの栽培や、またスイゼンジノリ制裁に使用されている。
水前寺成趣園内の「長寿の水」は昭和36年来、健康を願う地域住民等に毎朝の早朝水飲み会として飲用されている。
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1日の湧水量:40万トン

現在の江津湖は、元来豊富な地下水量がもたらす湧水が湿地帯を形成していた場所に、江戸時代、加藤清正が堤防(江津堰)を築いたことで湧水が堰き止められ形成された。
築山山水式庭園を有する水前寺成趣園は、陶淵明の「帰去来辞」が名の由来となる。
「出水」「神水」水が豊富で清冽なことを現す地名が今に残っている。

各団体が、水前寺江津湖をフィールドとした環境教育、清掃、環境調査や、上流域をフィールドとした地下水涵養林の植樹・森林保全活動、水田涵養等の水環境保全活動を頻繁に実施している。
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