


一日にトンネル内から湧き出るその水量は、およそ15,000トン。地域の簡易水道として古くから利用されている。また、観光客との交流を通じながら、美しい自然環境を保全するための活動が行われている。

簡易水道を整備し村民の重要な生活用水として、大きな役割を果たしている。
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1日の湧水量:1・5万トン

釈迦岳トンネルは1937年に着工。標高約844mの釈迦ヶ岳の麓を4,378mにわたって貫く難工事で、当時九州一のトンネルであった。1953年には20人以上が亡くなる落盤事故が発生し、地下水脈が破れて水が溢れる一方、上部の竹地区では水枯れなどの苦難に見舞われた。大勢の人々の苦労と努力がもたらした水である。

岩屋湧水付近にある鉄道用地沿いの法面約2,000uにわたり約3,000本のツツジを植栽、毎年春と秋に定期的に草刈り、清掃等を実施し周辺環境の美化活動や上流域にある村有林に広葉樹の植樹体験や下草刈り体験など実施、また湧水が流れ込む宝珠山川で25年程前からホタルの保護活動をはじめ、現在ではシーズン中に約1万5千人の方がホタル見物に訪れるほど県下でも有数の名所として知られるようになった。
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