


阿武火山群の羽賀台に源をなす本湧水群は、昔から飲用水、農業用水として親しまれ、「阿字雄の滝」は自然の象徴として尊ばれてきた。集落を流れる清澄で豊富な水は人々の生活に直結した清流としての景観を形成している。

本湧水群は、萩市大井簡易水道の水源となっており本郷・坂本・市場地区の生活用水として利用され、農業用水として本郷地区の水田の灌漑用水の目的で利用されている。
|
 |

1日の湧水量:9,884トン
三明戸湧水は飲用給水施設を設置(水道法水質基準適合)

阿字雄の滝にある小庭園が現在は雪舟の手により残されたものであるとされている。また、かつて毛利の殿様も観瀑の催しをひらいた記録が残っている。瀑下には巨岩があり有名な和智東郊による詩が浮彫してある。

水環境保全の啓発、定期的な清掃、景観保存のため不要樹木の伐採や説明板の補修等を行っている。阿字雄の滝に隣接した観音堂では毎月17日の仏供養日に参拝者による滝周辺の清掃が行なわれている。
|