「宇野地蔵ダキ」は、三朝東郷湖県立自然公園内にあり、古くから生活用水として利用されている。地域住民による保全活動の歴史は長く、戦前から湧水池とその周辺をほぼ毎日のように清掃している。
数年前まで地元の酒造会社が清酒の醸造用に利用し、銘酒として販売されていた。
また、宇野地区に上水道が完備される昭和40年代半ばまでは地区の台所の水として利用重宝され、大切に保全管理されて今に至っている。
毎年、地蔵盆まつりを8月13日から15日のお盆の時期に、地蔵ダキ周辺で開催し、区民総出で宇野三ツ星盆踊りを踊っています。
平成16年から、名水を後世に伝えようと「宇野地蔵ダキまつり」が8月23日に開かれている。
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カルシウム含有量が多い。1日の湧水量:70トン
地蔵ダキ横の「南無妙法蓮華経」と彫られた巨岩には、「因州住鳥取 長瀬弥兵衛。元禄弐 己巳年五月中旬三日」とあって、鳥取の長瀬弥兵衛が元禄2年(1689年)5月13日に起立したものである。
この巨岩は遠隔の地から運搬したものではないにしても、文字を刻み起立させることは大変な財力と労力を要したと思われる。
「宇野地蔵ダキ保存会」は、湧水池とその周辺をほぼ毎日清掃と適宜花や果物などの産物をお供えし、大切に守り続けている。
年に1.2回は地区住民全世帯の作業としてダキ周辺を始めとする地区清掃を実施し、地区内全体の環境美化に努め、ダキ周辺はゴミが一つも落ちておらず、いつも清潔に管理されている。
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