


静岡市を貫流する長さ51kmの急流河川。豊富な伏流水は、地域の貴重な水源となっており、清澄な湧水を利用して栽培される山葵は“天下逸品”である。また、中・下流では、地域住民による保全活動も活発に行われている。

上水道・工業用水に利用されている。また、葵区有東木地区は“山葵栽培発祥の地”と言われ、その栽培は、約400年前の慶長年間の時代に始まり、徳川家康公に山葵を献上したところ、その珍味の程に“天下の逸品”と嘉賞を受けたと言われている。
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水利用の歴史として、東アジア地域で最初に発見された水田遺構の「登呂遺跡」がある。また、江戸幕府の始祖・徳川家康は「薩摩土手」(1606年川の氾濫を押さえるための堤防)など大規模な土木工事を実施して安倍川の治水を行い、城郭都市・駿府を誕生させ、今日に至る清流に恵まれた静岡市の骨格を形成した。

安倍川フォーラムでは、河川清掃、魚の養殖、レジャー客に対する指導を実施。特に平成19年度は、小学生を対象に「アマゴの受精体験」を行い、安倍川に住む命の大切さについての授業を行った。
これらの活動により、以前よりゴミが少なくなり、自発的に清掃をしてくれる団体も現れてきた。
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