


市の中心を流れる天竜川の東西に広がる数多くの湧水の中でも、その代表といわれる本湧水。カルシウムなどの含有量が非常に高い天然水として知られ近年では県外からも多くの人が水を汲みに訪れる。

主として龍淵寺の生活水及び農業用水として利用しているが、さらには、地元の商店等が手打ちソバやそば饅頭、コーヒー、当地域の基幹作物であるお茶などにも水を利用し、地域住民は元より観光客などに人気を博している。
|
 |

カルシウムとマグネシウム、炭酸水素を多く含む弱アルカリ性の硬水。1日の湧水量:45トン

本湧水の歴史は戦国時代まで遡り、遠山地方の領主、遠江守景廣が1550年に和田城を築城した頃より整備された。また、江戸時代後期、盛平山が観音霊場として信仰されていたため、観音様の霊力にあやかって湧水の名称とした。

「観音霊水を愛する会」は、毎日給水場の清掃を実施し、月1回水源地周辺の清掃と点検を行っている。さらには、周辺景観を守るために給水場周辺の環境整備にも取り組み、遊歩道の整備や植樹などを行っている。
|