多数の湧出地点を持ち、極めて豊富な水量と良質な水質を誇る湧水群。生活水、農業、水掛菜の栽培や鱒などの養殖に利用されている。「定式」と称され、約300年の歴史を持つ住民総出の保全活動を実施している。
ミネラルウォーターへの利用のほか、ヤマメや鱒等の養殖も盛ん。また都留市の特産品である水掛菜の栽培は一定の水温である本湧水が欠かせない。年の暮れには正月料理に欠かせない水掛菜を採りにくる人でごったがえし、夏には飲み物や野菜を冷やす昔懐かしい光景も見られ、この地の夏・冬の風物詩である。
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年間を通して水温が12℃前後。
1日の湧水量:7,000トン。
湧水群の一つ永寿院の山号である水源山は、境内に湧水があることにより命名されている。
湧水の南側には富士山から流出した溶岩台地上及びその末端に立地する山梨原遺跡(夏狩地区)が広がる。
各地区・自治会により実施されている「定式」と呼ばれる用水路等の保全活動は、寛永13年の谷村大堰完成以降、毎年4月初旬、各村々で用水路の改修や川底さらい及び湧水源周辺整備を一斉に行った都留市特有の行事として現在も受け継がれており、毎年9000人規模の市民総参加の行事となっている。
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