


豊かな地下水環境に恵まれる「いたち川の水辺と清水」。その川べりには、古くからの伝承を持つ地蔵尊などの清水が多く位置し、文化的な背景や景観を有しており、地域の観光資源としても活用されている。

清水には、地域内外から訪れる人が絶えず、生活に根付いた信仰の対象として、多くの事業者が飲食品の製造販売等に活用し、地域の活性化にも役立っている。
一方、ドンドコは、地域のシンボルゾーンとして愛され、灯篭流しやドンドコ祭りが行われ、地域の財産として保全・活用されている。
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1日の湧水量:
石倉町の延命地蔵の水;約40トン/水神社(自噴);約20トン

石倉町の延命地蔵については、安政5年(1858年)の大地震の際、多くの土砂が辺りを覆い尽くし、多数の病人がでた。この時、お告げに従い、川から拾い上げた地蔵尊像を供養したところ、病に苦しむ人々が快方に向かったと伝えられており、以降、この地の湧水は「万病に効く水」として知られるようになった。

清水の水場や周辺は、毎日清掃が行われている。
川べりでは行政や住民によるベンチ等の施設の整備や管理が行われ、石碑や案内板も設置されている。他にも、一斉清掃や、灯篭流し、七夕祭りなどの伝統的祭事を実施している。
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