


7月中旬から8月 河宇田湧水そばの河川プールがオープンしている。

竹田市は九州のほぼ中央、大分県の南西部に位置し、くじゅう連山、阿蘇外輪山、祖母傾山連山に囲まれた盆地で、その一部は祖母傾山国定公園に指定されるなどすばらしい自然景観を備えている。竹田湧水群は大野川水系の緒方川上流や玉来川の流域に点在し、地下水が火岩の亀裂を伝わって多量に湧き出している。

阿蘇山系からの伏流水を水源とする湧水は昔から水道水源やそれぞれの地域で飲料水に使われてきた。特に入田湧水は豊富な湧水を淡水魚の養殖に利用されているほか、ミネラルウォーターやサリナス(もやし)製造、各地区の簡易水道に使用されている。また、連日たくさんの水汲み客で賑わっている。

毎年7月中旬に地元実行委員会主催の入田名水祭と河川プール開きがおこなわれる。
|
 |

数箇所に及ぶ湧水は日量6万トンから7万トンといわれている。また、水質は淡水型(軟水)で水温は16℃。

「阿蘇山系の湧水」で九州第1位の「名水」と北九州の産業医科大学の評価を受けた湧水。

入田地区には「名水会」や「入田の川を守る会」などの地域づくりグループがあり、これが中心となって河川の清掃、合成洗剤の追放や家庭排水の浄化、生ゴミポットの設置など地道な活動も展開されている。
|