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島原の湧水は市内随所にあり、周辺の自然環境はさまざまであるが、街中をこんこんと水が湧き出て流れているのが特徴的である。鯉の泳ぐまちでは、周りを民家に囲まれその脇の水路に湧水が流れており、鯉が放流され訪れるひとの目を楽しませている。

湧水群のひとつである浜の川湧水には、4つの区画に区切られた洗い場があり、魚や食品の洗い場、食器・食品のすすぎ場、食器・食品の洗い場、洗濯など用途によって使い分け、上から順々に水を利用している。また、市内の湧水は飲用等にも利用されており、毎日多くの人が水を汲みに訪れる。

毎年8月、豊かな湧水の恵みに感謝する「島原水まつり」が、白土湖(しらちこ)周辺及び武家屋敷の水路沿いで開催されており、それぞれ約千個の竹灯ろうがライトアップされ、見る人を幻想の世界に誘う。
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水質は良好な状態を保っており、水量は約50ヶ所で1日平均4万6千トンの流量を有している。

島原市は古くから「水の都」と呼ばれており、雲仙山系に涵養された水が市内随所から湧出し、50ヶ所以上の湧水スポットが点在している。現在みられる市内の湧水の多くは、寛政4年(1792年)の雲仙岳噴火に伴う群発地震による地殻変動によって誘発されたものといわれている。市街地においては、地下の地層帯が、火山灰層や砂れき層の互層した良好な帯水層となっていて、源水涵養帯としての透水性に富む山体(眉山)が直前に迫っていることから、地下水に強い圧力が加わり自噴しやすい状態となっているため湧出しているといわれている。

地域住民による定期的な清掃活動が行われている。
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