


現在おすすめです 四季を通じて温度差が小さく、良好な水質の水が豊富である。

西条市は、温暖で雨の少ない瀬戸内海気候区に属し、四国山地を背に瀬戸内海に面した町である。西日本最高峰(1982m)の石鎚山を中心とした高山群を源とする加茂川によって運ばれた水が、合併前の旧西条市街地で自噴し、豊かな水が四季を通じて尽きることなく溢れている。

うちぬきは、清涼で豊富な自噴水であることから、古くから住民の飲用水、生活用水、農業用水、工業用水などのあらゆる水として利用されてきた。今でも旧西条市街地には水道施設がなく、それぞれの敷地に管を打ち抜き、地下水を飲用水、生活用水として利用しており、昔ながらの「うちぬき」の自噴井も約2,000本ある(全市では約3,000本)。

10月14日〜17日 西条祭りが毎年行われ、何万人もの観光客が訪れる。
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西条の地下水量は、地下水資源調査の結果、自噴地帯の地下には約3億m3の地下水が貯蔵されていると推測されている。水質については、市内約90か所で毎年検査を実施している。その水質は、飲用水の水質基準に適合する安全で美味しい水であることが証明されている。「うちぬき」は、ミネラル成分のバランスがいい軟水である。

「うちぬき」は、江戸時代中期に始まったと言われている。加茂川・中山川河口部に位置し、用水路の末端にあたる禎瑞地区が発祥地であろうとされており、同地区にある嘉母神社には「うちぬき音頭」が残っている。

水源地域の森林を守る「水源の森整備事業」や森林の育成、保全活動を行うとともに、地下水位や自噴量の継続的な監視を通して、地下水量の維持保全に努めている。また、飲料水としての水質を確認するとともに、地下水の保全策を検討するために継続的な水質検査の実施も行っている。
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