


榎川が形成する扇状地の扇端部に湧出する。
|
 |

「今出川清水」は東川の泉とも呼ばれ、使用にあたっての定めがあり、湧水のある岩の下では飲み水に、次の囲いは米や野菜の洗い水に、最後の広い囲いは一般の洗濯用に使用されていた。現在は湧水も少なくなり、以前のように飲み水としては使われなくなった。

芸藩通志に古歌として「あきの国 出合の清水 鷲の森 阿弥陀がみねに いつくしま山」と詠まれている。この今出川清水は海抜6メートルに当たり、背後に近郷最高の海抜662メートルの呉娑々宇山を源に水分峡(今出川清水の北東約1.5km)の奥から地下を通って湧き出ているといわれている。近隣住民の生活用水として水天宮を祀り大切に保管されてきた。

地域の住民による定期的な清掃活動が行われている。
|