


現在おすすめです 季節を問わない。

酒造会社、民家が混在する市街地。西宮市南部の久保町には「宮水発祥の地」の石碑がある。

西宮市南部の久保町、鞍掛町、石在町及び東町にわたる約500m四方の地域にある浅井戸から汲み上げられている。酒造会社が浅井戸から汲み上げて酒造用水に使用、一般利用はできない。

毎年秋に、その年に良いお酒が出来ることを願って「宮水まつり」が行われる。「宮水まつり」では、宮水発祥の井戸から宮水を汲み、関係者が西宮神社までパレードして神社に奉納する。また、「宮水コーナー」も設けられ、宮水と酒文化の紹介も行う。
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硬度が高くて燐の含有量が多く、鉄分を含まない酒造用に適した水質。

西宮市から神戸市東部にわたる灘地方は清酒の生産地として全国的に有名である。従来、清酒は夏を越すと火落ちといって、味が悪くなるのが一般的であったのに、灘地方で生産されたものは秋晴れといって、味が一段と芳醇になる。天保11年(1840年)、現在の神戸市で酒造業を営む山邑氏は、気候、風土に変わりがない同じ灘地方において、西宮の酒だけが秋晴れすることに着目して西宮の水を汲んで帰り、試みにこれで仕込んだところ美酒を造ることができた。それ以来、これを聞き伝えた各地の酒造家が競って宮水を使うようになったと言われている。

水量確保、水質保全のため、周辺等の環境を守る活動が実施されている。
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