5月から9月頃(ミシマバイカモ) 10月下旬〜11月中旬(鮎の遡上)
市街地の真ん中でこつ然と湧き出した水は、集まって川幅30〜50m、延長約1200mの河川となって狩野川と合流する。水が地下から突然湧き出してそのまま河川となっている柿田川は、その流域に豊かな自然環境をつくり、貴重な生態系を維持している。
飲料水、工業用水、農業用水に利用されている。その量は、飲料水として日最大約19万トン、工業用水として日最大約11万トン、農業用水として約0.6万トン。
ホタル鑑賞会(6月中旬)、湧水まつり(8月第一土曜日)、スターライトタウンinSHIMIZU(12月)
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水量は極めて多く、日量約100万トン。水温も一年を通して一定で約15℃、水質も大変よく、厚生省(現厚生労働省)が発表したおいしい水の条件をすべてクリアしている。
約8,500年前の大爆発で大量の溶岩を噴出して出来たのが三島溶岩流といわれている。その三島溶岩流の間を通って、富士山の東斜面に降った雨や雪解け水が約40km離れた清水町の国道1号線の直下から湧き水となって現れる。富士山周辺には同じように水が湧き出ているところがあるが、その中で柿田川の水量が最も多く、「東洋一の湧水」と呼ばれている。また、柿田川は湧水を水源としていることから、かつては泉川、地域は泉郷と呼ばれていた。
地元住民で組織された「柿田川湧水保全の会」による定期的な清掃活動や、「柿田川みどりのトラスト」によるトラスト運動、またさまざまな自然保護団体が提携して「柿田川・東富士の湧水を守る連絡会」による富士山への植樹活動など、水質保全はもちろんかつての湧水量に戻すための保全活動も積極的に行っている。
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