環境省選定 名水百選
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湧水 富山県 黒部市生地・下新川郡入善町
黒部川扇状地湧水群(くろべがわせんじょうちゆうすいぐん)
名水画像
黒部川扇状地の扇端部には、清澄な水に恵まれた湧水地帯が広がっている。点在する「共同洗い場」は古くから生活水として人々を潤し、また「杉沢」には湧水で育った沢スギが群生するなど貴重な自然を残している。
位置情報

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周辺の自然環境
黒部の名水の源となる黒部川は、北アルプスの中央部に位置する黒部奥山の鷲羽岳に源を発し、立山連峰と後立山連峰の間に2,000m近くにも及ぶV字形の深い谷を刻み、急勾配の中を短時間で北流している。水に溶けにくい硬い岩の間を流れるため、その水質はカルシウムや鉄などの成分が少なく、軟水であり、清らか。
又、黒部奥山に降る雪は、高地のため夏になってようやく溶けるため、真夏の渇水期にも豊かな水量をもたらしている。高い山は、いわば自然のダムとなっている。
黒部川は、愛本(宇奈月町)を扇の要とし、典型的な扇状地を形成している。扇頂から扇端までの距離が13.5km、扇頂角60度の典型的な扇状地としては、日本一大きなものである。水量は、愛本で年間28億トン、そのうち約14億トンは発電兼灌漑用に分水され、残り14億トンは黒部川本流に流れるが、それぞれの一部は共に広い扇状地内で地下水となり浄化される。地下水は、扇央部では、飲料水などの生活用水や工業用水に使われ、扇端部では、湧水や自噴水となり、その一部が「黒部川扇状地湧水群」となっている。

利用状況
生地駅前の清水・共同洗い場は、現在も湧水から湧出した水を、飲用、野菜や衣類の洗物に利用している。
イベント情報
[7月31日] 黒部川 水のコンサート&フェスティバル<黒部川河川公園>
日本有数の清流「黒部川」と流域住民が一体となって「水」にこだわった様々なイベントが繰り広げ られる。

水質・水量
水質・水量は、選定当時とほぼ変わらず、良好な状態を保っており、水量も豊富である。
由来・歴史
黒部の源は、北アルプス鷲羽岳、黒部五郎岳付近に広がる“雲の平”を中心とした広大な草原台地。冬には日本海で発達した雪雲がその台地に大量の雪を降らせる。春、雪が解け、チングルマなどの高山植物が芽吹き、黒部の川の流れが始まり、途中で水を集め、黒部ダムやトロッコ電車で著名な“黒部峡谷”を一気に駆け下り、やがて“黒部四十八ヶ瀬”と呼ばれた黒部平野へと達する。黒部の地表水は黒部平野の田畑を潤し特産物を育て、黒部の地下水は富山湾海底から湧き出し、魚介類に豊富な淡水性のミネラルを与えている。また、その地下水の一部は地表に湧き出、古来から“清水(しょうず)“として人々の生活を潤してきた。黒部川扇状地の末端部で、地下水の湧出する海岸に近い地域にスギの多い林が発達し、昭和48年頃から圃場整備事業で多くの沢スギが水田化されたが、吉原柳原地区の2.67haは唯一の杉沢として残された。
水質保全活動
地元住民団体による、名水周辺の定期的な清掃活動、名水保全団体による清掃活動、市による水質調査等保全活動を積極的に行っている。
その他の写真
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アクセス
【 鉄道・バスでお越しの場合 】
■「生地」まで・・・JR北陸本線「生地駅」下車⇒徒歩20分

【 お車でお越しの場合 】
■ 北陸自動車道黒部IC⇒全て15〜20分圏内

お問い合わせ
黒部市役所市民環境課衛生係 / 入善町役場住民環境課生活環境係

http://www.town.nyuzen.toyama.jp/
その他
黒部市役所市民環境課衛生係
〒 938-8555 黒部市三日市725
TEL:0765-54-2111(内線217)

入善町役場住民環境課生活環境係
〒 939-0626 下新川郡入善町入膳3255
TEL:0765-72-1100(内線135)

黒部市では、黒部の水循環をテーマとし、そこに暮らし、黒部の自然と共生する人々の歴史と文化を大切にした、人にやさしくのどかな“癒しの観光地”として、黒部川扇状地湧水群が集中する生地地区を中心として「まち歩き観光」を進めております。又、この秋(平成16年10月)には、フィッシャーマンズワーフ”魚の駅「生地」”がオープンし、観光客でにぎわっています。ぜひ、黒部においでいただき、お泊りいただいて、黒部の名水がもたらした“海・山・里”の恵みであります、数々の“黒部の特産品”を心ゆくまで楽しんでいただければと思います。
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